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2013年4月24日水曜日

ヒッチコック:Hitchcock



随分前にレイトショーで観てきた。

もう歳だと囁かれ若手監督台頭で人気に陰りがさしてきたヒッチコックが、
プライドをかけ、予算を工面し、映倫を乗り越え、夫婦間のすれ違いと絆に悩みつつ、
映画サイコをリリースする。一方妻アルマは彼への献身とクリエーターとしての自我の間で揺れ動く。

ヌード撮影を巡る映倫との駆け引きは面白かったな。

奥様のアルマは、
クリエーターとしての信頼度が絶大だったんですね。
脚本から編集にいたるまでヒッチコック映画に関わってたなんて知らなかった。
自分の献身に無自覚なヒッチコックに詰め寄る彼女は迫力があったな。

予告を観た時はメーキャップがやり過ぎって思ったけど、
実際には不思議と違和感がなかった。

あの風貌が飄々としたヒッチコックの発言にユーモアを加えていた気がする。

でも一番この映画で惹かれたのはジャネット・リー役のスカーレット・ヨハンソン。
もうセクシーで可愛い。
笑顔がチャーミング。
彼女が登場すると映画全体がホッとする。
シャワーシーンも熱演してた。

彼女目当てにもう一回観てもいいかも。

この映画の中でのヒッチコック作品の評価と、現在の評価が微妙にズレているのも新鮮で面白かった。

★★★★

スタジオシステムの中では、監督の思い通りに作品が出来上がらないことも多いが、
逆に磨かれ良くなることもあることを垣間見れる作品。

オフィシャルサイト

映画の中でオーソン・ウェルズの「黒い罠」の話が出てくるけど、
こちらも名作、必見の映画です。

パンフレットまだ持ってた。

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