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2013年4月28日日曜日

リンカーン:Lincoln



期待に胸膨らませ観てきた。

多くの戦死者を出し続けるアメリカ南北戦争終盤、南軍からの和平の申し出を受ければ戦争を終結できる状況下、戦争の早期終結よりも、奴隷解放の為の憲法修正案の採決に政治生命をかけるリンカーンの話。

南北戦争の知識は殆どないし、
この当時のアメリカ議会のシステムもイマイチ分からないけど、

1)南北戦争は奴隷解放に反対する勢力との内戦で、
2)リンカーンの所属するのが共和党、奴隷解放の為の憲法修正案に反対なのが民主党で
3)共和党内でも、派閥間で意見の対立があり、急進派は人種差別撤廃も必要と主張して中々言うことを聞かない、
4)そして全体的な風潮として、奴隷解放よりも、和平を受け入れて戦争を早く終わらせた方が、犠牲者が少なくていいんじゃね?

という状況下での話だということが分かればいいのかな?

リンカーンが絶えずしんどそうにしている。
歩く姿を背中から捉えたショットが多いが、背中を少し丸め、
ゆっくり歩く姿は本当にしんどそう。

目的のために手段を選ばない人
悲惨な現実に目的を見失う人
目的のために理念を曲げる人

多くの人が死んでいく状況下に自分が居たら、
目的とか見失っちゃいそうって思いながら観てた。

感動的な見せ場を意図的に少し外して描いているのか、
カタルシス無く、後味すっきりでは無い。
でもきっとそれはリンカーンの心中を表現してるのかも知れないな。

★★★★

奴隷制度廃止イコール人種差別撤廃では無いってことをとっても、社会システムの急激な変化は多くの人に恐怖と不安を与えるものなんだなと考えさせる映画。

2013年4月26日金曜日

After the rain

After the rain by ketchin
After the rain, a photo by ketchin on Flickr.
先日、埼玉県の県立別所沼公園で撮った一枚。

本当は川越に行って遊ぶ予定でしたが、
前日からの雨と予想される冷え込みを考慮して、
友達の地元の公園へ。

雨の上がった新緑の公園は清々しくてとても気持ちよかった。

ほんと、みんなでカメラもって出かけるのはどこへ行っても楽しい。

2013年4月24日水曜日

ヒッチコック:Hitchcock



随分前にレイトショーで観てきた。

もう歳だと囁かれ若手監督台頭で人気に陰りがさしてきたヒッチコックが、
プライドをかけ、予算を工面し、映倫を乗り越え、夫婦間のすれ違いと絆に悩みつつ、
映画サイコをリリースする。一方妻アルマは彼への献身とクリエーターとしての自我の間で揺れ動く。

ヌード撮影を巡る映倫との駆け引きは面白かったな。

奥様のアルマは、
クリエーターとしての信頼度が絶大だったんですね。
脚本から編集にいたるまでヒッチコック映画に関わってたなんて知らなかった。
自分の献身に無自覚なヒッチコックに詰め寄る彼女は迫力があったな。

予告を観た時はメーキャップがやり過ぎって思ったけど、
実際には不思議と違和感がなかった。

あの風貌が飄々としたヒッチコックの発言にユーモアを加えていた気がする。

でも一番この映画で惹かれたのはジャネット・リー役のスカーレット・ヨハンソン。
もうセクシーで可愛い。
笑顔がチャーミング。
彼女が登場すると映画全体がホッとする。
シャワーシーンも熱演してた。

彼女目当てにもう一回観てもいいかも。

この映画の中でのヒッチコック作品の評価と、現在の評価が微妙にズレているのも新鮮で面白かった。

★★★★

スタジオシステムの中では、監督の思い通りに作品が出来上がらないことも多いが、
逆に磨かれ良くなることもあることを垣間見れる作品。

オフィシャルサイト

映画の中でオーソン・ウェルズの「黒い罠」の話が出てくるけど、
こちらも名作、必見の映画です。

パンフレットまだ持ってた。

2013年4月19日金曜日

Country road

Country road by ketchin
Country road, a photo by ketchin on Flickr.
先日、実家倉庫に、
昔8mmを撮ってたときに使ってた三脚があったはずだと探したら、
ありました、ありました。
錆付いているし、塗装は剥離してみすぼらしい状態だけど、
まぁ20年振りくらいの対面だからしょうがない。

僕のHasselblad500cmには三脚用の穴みたいなのが2個あるんだけど、
小さい穴の方にばっちり合う。(もう一つの穴は何?)

台座は遊びがあって水平に固定するのに少し難儀する。
水平に固定して手を離すと、カクッと少し右に傾く(苦笑)

でもOK、OK、気にしないっと言い聞かせ、
ちょっと近場で撮影してきた。

ハッセルでのバルブ撮影は初めて。

なんかワクワク。

頭のなかで1、2、3、4、5と数えて撮った写真が今回の写真。

ちょっと右に傾いてるような。。。
でも手持ちのときよりシャープに写ってるような気もします。

2013年4月17日水曜日

アンナ・カレーニナ:ANNA KARENINA



レイトショーで観てきた。

1870年代のロシア。浮気がばれて喧嘩している兄夫婦の元へ仲裁を頼まれ赴いたアンナは、兄嫁の妹キティが思いを寄せる青年将校と恋に落ち、不倫の中で自分を見失っていく。一方キティに思いを寄せる純朴な領主は失恋を機に生きることの意味を見出そうとする。

舞台演出を意識した場面転換が多様されていて面白かった。

ただ物語りとしては消化不良。

青年将校はイケメンだけど、人物像があまり描かれていないので、
立派な青年なのか、ただの軟派で無責任な男なのか分からない。
後半アンナが彼に向ける猜疑心に共感しやすいように
意図して描かなかったのかもしれないんだけど、
不倫カップルに惹かれるものが無くて、
うまく感情移入出来なかった。

また夫が頑なに離婚に応じない真意が正直今ひとつ理解できない。
世間体?子供の為?
実はこの時代としては普通の対応なのだろうか?

そしてもう一つの純朴な領主の話は、深みが無さ過ぎるんじゃないだろうか?
病気の兄との関係、農場での農民との生活を通して何かを悟るようだけど、
それが何なのかさっぱり分からない。

もう一回観てもきっと分からない気がする。

★★★1/2

ストーリー展開から見えないものって人は経験から読み解くのかなって思った作品。

オフィシャルサイト
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2013年4月14日日曜日

レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで:Revolutionary Road



録画鑑賞。

郊外に住む夫婦。夫は遠距離通勤のサラリーマン。妻はもと女優志望の専業主婦。不自由ない生活をしつつも、夫婦は繰り返される日常に充実感や生きる目的を見出せず、妻は夫や子に対する愛情も見失っている。そんな日常を抜け出し、特別な生活の場を夢見る話。

タイタニックのコンビ再び。

倦怠期夫婦の話はよくあるけど、
二人の他人が夫婦になるということを
最初から最後までネガティブな面から捕らえてて、
こんなに暗い気持ちにさせる映画は稀じゃないだろうか。

登場する他の夫婦もそれぞれに抱えているものがあって、
どの夫婦が理想的なのかは示されず、
見る側に夫婦のあり方を問いかけているように感じた。

その突き放したような中立的な語り手の立ち位置は嫌いじゃない。
しかしもう一度観たいとも思わないなぁ。

ケイト・ウィンスレットは凄かった。
少し見栄っ張りで浅はかな現実逃避者を頭の軽い人に見せなかったのは
彼女の存在感のお陰な気がする。

ちなみに監督のサム・メンデスってウィンスレットの旦那さんなんですね。
アメリカン・ビューティーでアカデミー監督賞・作品賞に輝いてます。

★★★★

ネガティブな面を通して、見る側にポジティブな面を考えさせる映画(なのかも)。
もしかして監督としてはブラックジョークのつもりなの?ってちょっと考えちゃう。

wiki

2013年4月13日土曜日

パラノーマン ブライス・ホローの謎:ParaNorman



3D字幕版で観てきた。

魔女とゾンビ伝説のある町。霊が見えることで変人扱いされている主人公が、眠りから醒めた魔女、魔女によって蘇ったゾンビと対決する話。

人がゾンビになって徘徊する理由、
魔女が魔女になった理由が面白い。

ただのコメディだと思っていたら、
「恐怖と集団心理」や「イジメ問題」という重いテーマが、
風刺的にそして意外と真面目に描かれていてちょっと感心した。

CGではなくてストップモーションアニメで人形を一コマ一コマ撮影して作られているんですね。

キャラクターがいかにもアメリカな感じで笑える。
ただ個性が強すぎるので日本人受けしないかもってちょっと思った。
風刺的に戯画化されててコテコテ。

後半はゆるい感じから一転して意外と迫力がある。

★★★★

いじめる側ばかりじゃなく、いじめられる側にある問題にも触れているちょっと珍しい作品

主人公の履いていたスリッパ、かなり欲しいかも。

オフィシャルサイト

2013年4月9日火曜日

Maddi Jane - Price Tag (Jessie J)



そろそろバンドの練習がはじまるっぽいな。
リーダーから電話があった。

テンション高める為に、YouTube見てたら、
マディ・ジェーンちゃんに再会。
(Maddi Jane:1998.9.4)

YouTubeアイドルって言うんですか?
12歳で初投稿したビデオが人気になって、
今ではプロデビューしてるみたいですね。

これ聴くと、音楽っていいなぁって思う。

「アッ」とか「イェッ」って言うところとても可愛い。
そしてなんと言っても楽しそう。
この感覚ってAKBとかアイドルに惹かれるのと同じかな。

ちなみにアデルのRolling in the Deepは原曲よりも、
マディちゃんのカバーで知りました。

あぁ、歌上手いって羨ましい。

2013年4月6日土曜日

ジャックと天空の巨人:Jack the Giant Slayer



3D日本語吹き替え版で観てきた。

童話、ジャックと豆の木がカスタマイズされた冒険もの。
天空に住む伝説の巨人を利用してこの世の征服を企む男と
人間世界に恨みをもつ巨人から祖国を守る話。

予想より面白かった。

リアリティの無い童話の世界へ、
あまり違和感なく誘導された。

でも何が面白かったのかなぁ。
股間がキュっとなる、高所恐怖症的な感覚?

人間食べちゃったりと意外と残酷なところ?
ローテクな戦い?

ハッピーエンドと思いつつも、
予想出来なかった最後の展開かな?

ハラハラドキドキのアクションもので、
大切だなぁって思うのは、危機一髪感。

例えば追うものと追われるものの距離感ってホント大事。
前のカットでは直ぐそこまで来てた敵が、次のカットでずっと後方にいたりすると、
ちょっとあれ?って思う。

この映画も距離感をもうちょっと上手くやってくれたら
もっとハラハラした気がするなぁ。
(カットされちゃってるだけかも知れないけどね。)

ブライアン・シンガー監督って
ユージュアル・サスペクツの監督だったのね。

★★★

最初の10分ほどで物語の背景を上手くまとめて
観客を誘導してるなぁって思えた作品。

オフィシャルサイト
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2013年4月3日水曜日

Cherry-blossom Shooting

Cherry-blossom Shooting by ketchin
Cherry-blossom Shooting, a photo by ketchin on Flickr.
今年は桜の開花が驚異的な早さでしたね。

写真は先日3月24日に行った井の頭公園での一枚。
桜は満開、訪れている人で橋は満杯でした。

約2週間遅れで、地元の桜も満開になりつつありますが、
今日の暴風雨でかなり散ってしまう予感。

今年はじっくり桜を撮ってないので踏ん張って欲しいところです。

自分もそうですが、日本人は桜が好きなんだなぁって、
写真撮るようになってから気がつきました。